2008年02月26日

「丸福」のラーメン

西荻駅南口を出て右手に進むと、やきとり屋さん「戎」をシンボル(?)とするとてもディープな飲食店街があります。弊社スタッフにとっても「戎」は大好きなヘビロテ店なのですが、今回は昼間ということもあり、中華そば「丸福」に訪れました。

ただこの「丸福」、荻窪ラーメンの老舗として非常に有名な「白看板の」本店(荻窪駅前から武蔵野市役所近くに移転)とは系列が異なり、この西荻店の本店にあたるのは荻窪駅北口右手の松屋の向かいにある「黄色の看板の」丸福、ということのようですが、詳細は未確認です。

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1階は数席のカウンター席のみで禁煙、2階は5席ほどのカウンター席とテーブルひとつで喫煙可、というこじんまりとした店内です。玉子入りの中華そば(○○円)と、連れはチャーシューワンタン麺大盛り(○○円)を頼みました。このところ、いわゆる荻窪ラーメンの典型的なお店にいくつか行っていますが、どれもパッと見た目は同じ様な雰囲気なのに、味わってみるとかなりの個性の違いがあるのがおもしろいですね。

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挽き肉がトッピングのように盛られた動物系のあっさりした出汁味に、臭みのない油が多めに入ったしょうゆ味のかなり熱めのスープは、まるで漢珍亭と春木屋を合わせたようです。トッピングの味玉子はしっかり味付けされた固ゆで、さらにシャキっとしたもやしと薄味のメンマが、しっかりした歯ごたえのチャーシューやスープの油とうまくバランスを取ってとても個性的なおいしさを醸しだしています。とはいえもっとも印象的なのは、ストレートな中細麺でした。

丼が運ばれてすぐに出汁の香りの間から鼻腔に立ち上る「かんすい」の香りが本当に昔ながらの「中華そば」そのもので、昭和の時代の情景が一度に目前に花開くような感覚を呼び覚まします。香りが記憶を呼び覚ます力の意外なほどの大きさに、計らずもマルセル・プルーストの文章を思い出しましたが、かたやマドレーヌを浸した紅茶の香り、かたやラーメンのかんすいの香りでは……苦笑のほかありませんね。子供のころ、空腹のときにかきこんだラーメンのおいしさを生き生きと思い出させてくれるお店でした。

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丸福
杉並区西荻南3-25-7
posted by ポートレイトブックス at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 西荻窪/ランチ
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